東京ヤクルトスワローズ 20年ぶり日本一
青木信昭 私は、小学生の頃から、「弱者の味方」で、周りにジャイアンツファンが多い中で、敢えてスワローズ(当時は、国鉄スワローズ、サンケイアトムズ)を応援していました。
スワローズがセ・リーグで初めて優勝し、阪急ブレーブスを破って初めて日本一になったのは、1978年で、私は、司法試験の受験勉強をしながら応援していました。野球に夢中になっていたことが原因ではありませんが、この年は司法試験の受験に失敗し、翌年に無事合格しました。
その後、90年代は、野村監督の下で黄金期を迎え、4度の優勝、3度の日本一を獲得しました。この頃、私の子どもが小学生、中学生の頃だったので、子どもを連れてよく神宮球場に応援に行ったものです。
その後、2001年にも日本一となりましたが、2015年にはセ・リーグで優勝したものの、ソフトバンクに敗れて日本一にはなれませんでした。
今年の日本シリーズは、下馬評では、山本、宮城の二枚看板を擁するオリックスが優位とのことでした。実際、ペナントレースでは、山本、宮城の2人で31勝あげているのに対し、スワローズは、最多勝は、奥川と小川の9勝で、その他に日本シリーズに先発した高橋、石川、原、高梨は、3勝か4勝しか挙げていません。過去に、10勝以上の投手がいないチームが日本一になったことはないとのことでした。
しかし、始まってみると、ヤクルトの投手は、皆素晴らしい投球術でオリックス打線を抑え込み、その巧みなリードをした中村捕手は、MVPを獲得しました。また、若きホームラン王の村上を始めとする野手の活躍もありました。
ヤクルトの投打の主力は若いので、今後、高津監督のもと、90年代に続く第二の黄金期を迎えるのは間違いなく、大変楽しみです。
(2021年12月記)
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